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バカロレアとツイッター

翻訳会社ジェスコは、戸籍謄本や卒業証明書の翻訳もしている。バカロレアの翻訳もできる。それで、ツイッターを使ってバカロレアの翻訳ができることを時々宣伝するのだが、そこであることに気がついた。

日本では、今「国際バカロレア」(IB)を推進しようとしている。正確に言うと、「国際バカロレア」に対応した高校を増やそうとしている。

「国際バカロレア」とは、おおまかに言うと「世界の大学へいくための授業、学校のシステム」であり、スイスにその本部がある。詳しいことは、ここでは割愛する。

今ツイッター上では、「国際バカロレア」推進派がやたらと書き込みを行っているようである。反対派や「国際バカロレアに疑問をもつ人たち」の書き込みは、明らかに扱いが悪いように思われる。

また、フランスのバカロレア(FB)の哲学の問題が素晴らしい、凄いなどと褒めたたえる人たちと「国際バカロレア推進派」がごちゃ混ぜになって、ややこしいことになっている。更には、ベルギーやモロッコなどほかの国にもバカロレアがあるにもかかわらず、「バカロレアとは、フランスの・・・」などと日本の百科事典までが書いている。

日本人が世界で学べるように、世界で活躍できるように制度を変えていくことには反対はしないが、過剰な宣伝はいかがであろうか?

詳しいことは別の機会に回すとして、まずお知らせしておきたいことは

- フランスのバカロレアは、哲学を含めても絶賛するほど難しくないし、難しいはずがない。
- フランスのバカロレア(FB)とスイス生まれの「国際バカロレア(IB)」は別物。
- アメリカで「国際バカロレア校」が増え、日本で増やそうとしているのは偶然か?

ということである。

更には、日本で「国際バカロレア校」に行き、家庭の事情などで留学を断念した優秀な高校生が、仕方なく東大や京大を受験し、正規の学生として勉強できるのか?

また、将来「国際バカロレア」システムで留学し、世界で活躍する日本人が増えたとして、その日本人が日本に帰ってくる保証はないし、帰って来たいと思う環境が日本にあるだろうか。でなければ、頭脳の流出が更に加速することになる。

犠牲になるのは学生たちである。十分審議を尽くして、彼らに希望の道を開かねばならない。頭脳を失ってもならない。





翻訳会社ジェスコ
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