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国際バカロレア機構とは、「国際バカロレア」の旧称である

昨年8月に、「老舗翻訳会社と大学入学資格バカロレア」というタイトルで記事を書いた。
その後、色々調べたりして今日はその第2弾である。

日本政府は、国際的なグローバル人材の育成として「国際バカロレア認定校」を200校まで増やす方針を打ち出した。それには多大な費用がかかり、我々の税金がつぎ込まれる。従って、国際バカロレアとは何か?どのように血税が使われるのか、本当に大丈夫なのか?と監視する義務を負うことになる。口出しもしなければならない。

英語版の Wikipedia によると「国際バカロレア」は、スイスに本部を置く団体法人なのだが、以前は 「国際バカロレア機構」(International Baccalaureate Organization, IBO)という名前であった。ええ~っと思って、Google で検索しても出てくるのは、「国際バカロレア」であって「国際バカロレア機構」は出てこない。言葉が出てきても、それは他の会社や機関のページであって、「国際バカロレア機構」のものではない。つまり、「国際バカロレア機構」はないようである。

また、「国際バカロレア」の公式サイトを見ても International Baccalaureate® となっており、「国際バカロレア機構」とはなっていない。このことは、ツイッターでも何度もアップしたもののまだまだ認知されていないので、こうしてブログも使うことにした次第である。

ネット上では、「国際バカロレアとは、国際バカロレア機構が認定した大学入学資格」であるなどと訳のわからないことになっている。国際バカロレアと関わりのある会社、団体、日本政府のサイトでもそうなっている。

「国際バカロレア機構」は、2007年くらいに「国際バカロレア」に変わったらしいが、当の「国際バカロレア」もそのことを明記していないようである。日本政府と組んで日本に進出する気であれば、日本語のサイトをきちんと作って政府関係者だけでなく、日本国民に知らせるべきである。

念のため繰り返すが、「国際バカロレア機構」は「国際バカロレア」の旧称であり、両者はまったく同じものである

それにしても、名称に「機構」を入れる(入れていた)のは大げさな話に思える。まるで、国連か何かの機関のような印象を与えるが「国際バカロレア」は、スイスに一応本部をおいている英米系の一財団法人に過ぎない。2011年の営業利益も1.342億アメリカ合衆国ドル となっている。

次回は、関係もないのに何故「バカロレア」などと紛らわしい名前を使うのか等について書く予定。




翻訳会社ジェスコ
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Tag:国際バカロレア機構国際バカロレア旧称英米系財団法人営業利益税金監視義務